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香港の交通の一翼を担う、九広鉄道。 近郊線に紛れて、中国本土へと向かう長距離列車が走ります。 近郊線は2クラス制。プラスチック・ロングシートの2等座席(4枚扉)と、転換クロスの1等座席があります。近郊線も終点は中国本土のシンセンまで続きます。だいたい5分ヘッド。 長距離列車は線路こそ近郊線と同じところを走りますが、途中駅はノンストップ。始発のホンハムは、近郊線とは違う位置にコンコースがあります。で、改札の際は、切符の他にビザとパスポートが必要。そう、どちらかというと空港の雰囲気です。 香港から中国本土へ渡るには、まず事前にビザの申請が必要。現地の旅行代理店で、最速で半日ほどで用意してくれます。 列車の切符も、ここで買えますが、満席になることも少なくないので、早めの手配が必要。(といっても3日前に購入したが) 香港から広東省の広州までは、8往復くらいは列車がありました。で、大陸スタイルの客車のほかに、速達型の「新時速」があります。これらはモノクラスで、乗車する列車によって料金が異なります。 1日1往復ずつですが、上海や北京など、まる1日を要する長距離列車もあります。 列車には食堂車もついているのですが、結局私は使わずじまい。 中国・広州についてからはなんとも心細い旅でした。 まず、列車から降ろされたのは、ホテルに近く中心部にある広州駅ではなく、外れにある広州東駅。 ホテルの位置もわからず、移動手段もわからない私に、日本語で声をかけてくるおっちゃん。避けたいところでも行く当てもないので、やむを得ず誘いに乗ると、ホテルまでの足を用意してくれるとのこと。 なんかアヤしい。 とはいえ、タクシーに乗ろうにも、現地の通貨を持っていない(ホテルで交換するつもりだったから)私に、香港ドルで前金OK、という誘いはこれまた魅力。 結局150元(日本円で2300円ほど)を支払うと、別のおっちゃん…というからニイちゃんが出てきて、私を手招きする。誘われた先は駅前広場…ではなく、駅のプラットホーム。光が届かない場所なので、ここで襲われるのかとマジで心配になった。しかし、ここには車がおいてあるだけで、言われるままにホンダのオデッセィに乗ることに。 それまでの私にとっての海外経験は、シンガポールと香港。この2つには共通項がある。それは、かつてのイギリス領だったこと。つまり、道路は左側通行。 ところがこの中国本土はちがう。右側通行。横断歩道も車お構いなしに通行する。見てるだけでこわい。さらには、道路標識。日本のような青地に白文字で目的地を示してはいるのだが、漢字。漢字といっても簡体字(日本式ではない)でわかりづらい(というか私の場合、大学時代に中国語をかじってるから少しわかる程度のレベルで、まるっきりの日本人ならわからないと思う)し、ふりがなで下にうってあるのはピンイン(発音を表記しただけで、しかもオリジナルルールがある。)なので、結局意味はわからない。英語が通じない、本当の意味の外国。…ホテルに着くまでに疲れました。 結局、無事ホテルに到着。ホテルはエントランス直付けで、ベルボーイのお出迎えつき。こういうのに慣れていない私は、かなりドギマギ。フロントの対応も、なんだか一流のお客さんを扱うみたいに接してくる。後で知ったのだが、日本円で8000円くらいの宿泊料(ツインルームを一人使用)、そう高くないと思っていたのだが、中国では一流ホテルの仲間に入るそうな。 部屋についたとき、精も根も尽き果てましたよ。このまま部屋から出ずに居ようかなぁ、と。 この続きは「流花路」のエッセーで。 |
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